課題
お客様の注文、ホールでの接客、キッチンへの伝達、レジでの会計を、同じ注文情報でつなぐ必要があった。さらに、店舗ごとのメニュー・価格・在庫と本部の商品管理を整理し、店内の端末やプリンタを含めた運用を支える仕組みが求められた。
ベトナム料理店 Betoya(ベト屋)

開発範囲を整理した概念図です。実際のシステム画面・構成図ではありません。
お客様の注文、ホールでの接客、キッチンへの伝達、レジでの会計を、同じ注文情報でつなぐ必要があった。さらに、店舗ごとのメニュー・価格・在庫と本部の商品管理を整理し、店内の端末やプリンタを含めた運用を支える仕組みが求められた。
GoDXプラットフォームの飲食店向けプロダクト Tempo を開発。お客様向けのテーブル注文・テイクアウト、スタッフ用ハンディ、POS、KDS、セルフサービス端末を店舗ワークステーションにつなぎ、本部・店舗の管理画面でメニュー、商品・レシピ、在庫、売上を扱う構成とした。店内LANとクラウド同期を組み合わせ、通信状況も考慮した設計に取り組んだ。
お客様・ホール・キッチン・レジが同じ注文を扱い、本部側から商品や店舗ごとの運営情報を管理できる構成を整備した。注文変更、分割会計、厨房への伝票出力、在庫移動や棚卸まで、飲食店の日々の業務を支える。導入範囲や外部決済の利用条件は店舗ごとに異なる。
お客様には一回の注文でも、店舗の中では接客、調理、提供、会計、在庫という複数の仕事が動きます。GoDXの飲食店向けプロダクトTempoで取り組んだのは、画面を増やすことではなく、その間を流れる情報をつなぐことでした。
飲食店のシステムを「メニューを選んで注文する画面」として考えると、その後に続く仕事を見落としてしまいます。注文を受け取ったホールはテーブルの状況を確認し、キッチンは調理する内容を把握する。提供が終わると、レジでは支払額と入金を確認します。本部には、店舗の商品やメニュー、販売状況を管理する仕事があります。
Betoyaの開発事例で扱ったのは、この一連のつながりです。お客様向けの注文、スタッフ用ハンディ、POS、キッチンディスプレイ、店舗と本部の管理画面。それぞれの接点を用意しながら、同じ注文や商品を役割に応じて扱う構成としました。
一つの巨大な管理画面を全員に使ってもらうのではなく、同じ業務を違う立場から扱えるようにする。 これが、全体を理解するうえでの出発点です。
お客様がテーブルから注文する場合と、スタッフがハンディで注文を受ける場合では、操作する人も、その場で必要な情報も異なります。テイクアウトでは店内のテーブルとは別の受け取り方を考える必要があります。セルフサービス端末も含め、入口ごとに画面を用意するだけでは、店舗の仕事はつながりません。
Tempoは、これらの注文接点に加え、POSやKDSで注文を扱う構成を備えています。KDSは厨房が調理対象と進行状況を確認するための接点です。厨房やレジへの伝票出力も組み合わせ、画面上のデータを、実際の調理・提供・会計へ受け渡します。
設計で考える対象は、注文の内容だけではありません。誰が確認するのか、どの端末で操作するのか、どのプリンタへ情報を届けるのか。ソフトウェアと店舗機器を、別々の課題として扱わないことが重要になります。
注文から支払いまでが、一度の操作で終わるとは限りません。注文内容が変わる場合や、複数人で会計を分ける場合もあります。最初に作った注文を表示するだけでは、接客中の変化を扱えません。
POSには注文変更、テーブル管理、分割会計、レジの開閉・精算を扱う機能があります。分割会計の処理では、注文の総額だけでなく支払済みの金額を踏まえ、残りの金額を扱います。画面上の「割り勘」という一つの操作にも、注文の状態と支払いの状態を揃える必要があります。
こうした例外を、あとから付け足す小さな機能とは考えません。通常の注文と同じ業務の流れの中に置き、店舗でどのように確認し、操作するかまでを開発範囲に含めています。
店内の端末は、インターネットの向こうにある管理画面だけを使うわけではありません。Tempoでは店舗ワークステーションが店内LANの接点となり、ローカルに店舗データを保持しながら、POSや厨房端末、プリンタをつなぎます。そのうえでクラウドとの同期を行う構成です。
この役割分担によって、店舗内で扱う処理と、本部側で管理する情報を分けて考えられます。ネットワークや周辺機器を含む設計は、Web画面を公開するだけの開発とは異なる部分です。
ただし、店舗内の処理を継続できることと、すべての外部サービスをオフラインで使えることは同じではありません。 外部決済など、通信が必要な機能は別の条件を持ちます。利用できる範囲と復旧後の扱いは、端末・接続先・運用方法を踏まえて整理します。
本部が扱う商品と、店舗にある在庫は、関連していても同じ情報ではありません。商品にはSKU、オプション、トッピング、レシピがあり、メニューには価格や販売時間などの条件があります。一方、倉庫や店舗では、実際にどれだけの食材・商品を保有しているかを扱います。
開発した基盤では、商品・メニューの管理に加え、入出庫、倉庫や店舗間の移動、棚卸、廃棄、仕込み・生産を扱います。在庫数を直接表示するだけでなく、なぜ数量が変わったのかという業務の種類も整理します。
お客様に見えるメニューの裏側には、何を販売し、何を用意し、どこに保管するかという仕事があります。注文・会計と本部の商品・在庫管理を同じプロジェクトで捉えることで、店舗運営をより広い範囲から設計しています。
この事例は、単独のPOS画面や注文フォームの開発ではありません。お客様、ホール、厨房、レジ、本部という立場の違いを整理し、端末・印刷・データ連携まで含めて業務の接点を構築した事例です。
そこで得られる設計上の視点は、飲食店以外の店舗業務にもつながります。共通に管理する情報と、拠点ごとに異なる情報を分けること。通常の操作だけでなく、変更や確認の手順を考えること。そして、現場に置かれる機器や通信条件を、最初からシステムの一部として扱うことです。
この事例で紹介したTempoは、GoDXプラットフォームを構成するプロダクトの一つです。同じGoDX内で、勤怠・HRはKintai、チームのやり取りはChat、タスク・プロジェクト管理はTaskが担います。製品ごとの利用条件や連携範囲は、導入時に確認します。
このプロジェクトで担当した
6つのシステム・領域。
ブランド・店舗単位で商品、メニュー、価格、販売時間、売上を管理。商品オプション・SKU、トッピング、クーポンなどを扱う。
テーブルからの注文、テイクアウト注文、ホールスタッフのハンディ、セルフサービスのキオスクを、それぞれの利用場面に合わせて構成。
テーブルと注文の管理、注文変更、分割会計、支払処理、レジの開閉と精算。決済手段は接続先・店舗の設定に応じて扱う。
KDSで調理対象と進行状況を確認し、厨房・レジのプリンタへ必要な伝票を出力。ホールとキッチンの情報をつなぐ。
食材とレシピ、倉庫別の在庫、入出庫、店舗・倉庫間の移動、棚卸、廃棄、仕込み・生産を管理する。
店内LANでPOSや厨房端末を接続し、店舗データをローカルに保持。クラウドとの同期とプリンタ制御を担い、通信断時の店舗内処理を支える。外部決済などネット接続が必要な機能は別途条件がある。
Betoya(ベト屋)は、日本で生まれたベトナム料理ブランドです。2021年に東京・築地で開業し、フォーやバインミーなどを提供。東京・千葉に店舗を展開しています。
店内での食事だけでなく、お持ち帰りやネット注文も。お客様の注文方法が変わっても、ホール、キッチン、会計へと必要な情報がつながることが、日々の店舗運営を支えます。
Betoya 公式サイト ↗

ブランド情報・写真:Betoya公式サイト。店舗・サービス情報は2026年9月確認。写真は店舗・料理の紹介であり、システム画面ではありません。
この事例の飲食店運営を支えるのは、GoDXプラットフォーム内のTempoです。GoDXには、勤怠・HRのKintai、チームコミュニケーションのChat、タスク管理のTaskなど、業務別のプロダクトがあります。
GoDX の全体構成を見る →御社の業務やデータ、既存システムの条件に合わせて、実現方法を検討します。
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CASE 02 東証プライム上場・全国展開のカー用品チェーン
手作業なしで安定稼働。モデルが取りこぼした箇所は運用画面から補正できるため、精度と運用性を両立。インフラの監視・運用もリリース後に継続して担当している。